皆さま、『不思議の国のアリス』はお好きですか?
アリスと言えば、うさぎを追いかけて不思議の国へやってきた少女アリスの大冒険のお話しですよね。
実はこの『不思議の国のアリス』、バレエになっていることをご存じでしたか?
そして、バレエでは少し、物語が変わっています。
そこで今回は、『不思議の国のアリス』のバレエでのあらすじと、見どころを紹介していきます!
さらに、【2020/12/22から2021/1/21まで】このバレエ『不思議の国のアリス』がオンデマンドで見ることができますので、そちらのご案内もさせていただきます。
- バレエ版『不思議の国のアリス』のあらすじを知りたい方
- バレエ経験者から見たアリスの見どころを知りたい方
- 『不思議の国のアリス』が大好きな方
ぜひ、本記事をお楽しみいただけますと幸いです!
目次
『不思議の国のアリス』がバレエに?!あらすじと見どころをご紹介!!
さて、早速バレエ『不思議の国のアリス』をご紹介していきます。
ここからは以下の流れでお話ししていきますよ!
- 『不思議の国のアリス』の作品について
- あらすじ
- 見どころ
- 見る方法
バレエ『不思議の国のアリス』ってどんな作品?
まずは、バレエ『不思議の国のアリス』の作品について紹介していきます。
『不思議の国のアリス』は、1865年に刊行されたルイス・キャロルの名作児童小説を、題材としたバレエです。
2011年に、英国ロイヤル・バレエによって初演されました。
日本では、新国立劇場バレエによって上演されています。
振付は、ミュージカル『パリのアメリカ人』で知られるクリストファー・ウィールドン。
引用:YouTube
音楽は数々の映画やテレビ番組でもおなじみのジョビー・タルボット。
そして舞台美術は、トニー賞など多数受賞している巨匠、ボブ・クロウリー。
最新の技術を詰め込んだ新しいバレエとして、イギリスではバレエを知らない人たちの間でも話題になるほど、大ヒットした作品です。
バレエ『不思議の国のアリス』あらすじ
さて、なんとなくバレエ『不思議の国のアリス』が分かってきたところで、あらすじをご紹介していきます。
今回も相関図を作ってみましたので、先にご覧ください!
※同じ色の役柄は、同じキャストが演じております。
では、あらすじです!
イギリスにあるアリスの家では、庭でパーティーが開かれています。
厳しい母にアリスの姉妹、友人のルイス・キャロルの姿も見えて、大賑わいのようす。
アリスは仲良しの庭師ジャックにジャムタルトをプレゼントしますが、母にそのタルトを盗んだと誤解され、その場で庭師をクビにされてしまいます。
嘆き悲しむアリスの前で、突然キャロルが白うさぎに変身?!
そして、深い穴に落ちていくではありませんか!
アリスも追いかけて一緒に深い穴の中へ…
不思議な廊下の上に落ちたアリス。
前をかけていくのは、ハートの騎士の格好をしたジャック?
ジャックを追いかけるのは母にそっくりのハートの女王とその家来たち。
ジャックはここでも、ジャムタルトの窃盗の罪を着せられていたようです。
アリスは「私をお食べ」のケーキや、「私をお飲み」のジュースを飲んで小さくなったり大きくなったりてんてこまい。
あげく白うさぎに誘われ、不思議の国のさらに深くへ迷い込んでいきます。
魚と蛙の従僕のいる不気味な侯爵夫人の家や、姿が消えるチェシャ猫。マッドハッターや三月うさぎ、眠りネズミがいるヘンテコなお茶会。
あちこちで不思議なものたちと出会ったアリスは、魔法の花園でジャックと再会できました。
しかし、喜びもつかの間。
ハートの女王が現れ、一同は女王の庭園へ。
フラミンゴとハリネズミを使ったクロケーの試合中に、またジャックがつかまってしまい、とうとう彼の裁判が始まります…!
バレエ『不思議の国のアリス』の見どころをご紹介!!
さて、ここからはバレエ『不思議の国のアリス』の見どころを紹介していきます!
次の章で詳しくご紹介しますが、現在ロイヤル・バレエの『不思議の国のアリス』がオンデマンドで配信されています。
今回はこちらの感想を踏まえまして、下記4つの見どころをお伝えします!
- バレエっぽくないコミカルさ
- 型にとらわれない振付
- 最新技術を詰め込んだ舞台演出
- ファンタジックな音楽
バレエっぽくないコミカルさ
『不思議の国のアリス』の魅力の1つは、とにかくコミカルな表現にあります。
🐇 Join us tomorrow evening for a stream of @TheRoyalBallet's Alice's Adventures in Wonderland!
Follow Alice down the rabbit hole in Christopher Wheeldon’s colourful ballet, inspired by Lewis Carroll’s much-loved book 💖
Tickets: https://t.co/iuu0xYMiGH#OurHouseToYourHouse pic.twitter.com/kVOkDgPsqL
— Royal Opera House (@RoyalOperaHouse) December 21, 2020
引用:Twitter
バレエでここまで、コメディ要素が強い作品は他にないかと思います。
どのキャラクターも、本当にキャラが立っていて面白いのですが、特に面白いのはハートの女王ですね。
怒りっぽくてみんなに憎まれている女王が、とても滑稽に踊られていており、笑うしかありません。
※ここからしばらく、感想になります。
私が見たバージョンでは、ロイヤル・バレエのプリンシパルダンサーであるラウラ・モレーラさんが演じられていましたが、さすがのオーラでした。
モレーラさんが登場した瞬間、彼女をよく知らない人でも「あ、この人すごい人だ」とわかるくらい、存在感がありました。
踊りはとっても素敵なのに、わざと滑稽な感じに見せているのが、流石です。
それと、表情筋どうなってるの?というくらい表情の変化がすさまじいです。
また、アリス役のローレン・カスバートンさんも、圧巻でした。
アリスのちょっとおてんばな性格や、喜怒哀楽の感情表現がまざまざと伝わってきて、なおかつどの瞬間を切り取っても美しい。
美しすぎて、途中から足ばかり見てしまいました(笑)変態ですね。
そして、ずっと踊りっぱなしに見えましたが、体力はどうなっているのでしょうか…。
また、アリスの相手役であるジャックを踊っていたフェデリコ・ボネッリさんも素敵でした。
ちゃんと彼の踊りを見たのは初めてだと思いますが、もう虜ですね。
にじみ出る好青年感と、アリスへの愛情表現がまあ見ていてこっちが恥ずかしくなる程、リアルでした。
型にとらわれない振付
バレエ『不思議の国のアリス』がクラシック・バレエに入るのか、モダン・バレエに入るのか…おそらくクラシック・バレエに入るのだと思いますが、にしてもあまり見慣れない動きが多いです。
まず、アリスとジャックのPDD(2人の踊り)にて、持ち上げられたアリスが頭から回転して降りてくるのを見て、「え??」となりました。(伝わりますかね?)
また、トウシューズの先っぽのほうで滑るような動きをするのも、アイスダンスでも見ているのだろうかという錯覚に陥ります。
アリスとジャックに限らず、出てくる全ての踊りが、バレエというよりミュージカルを見ているような賑やかさがありました。
全ての振付が「踊り」というより、キャラクターの「言葉」であり「表情」のような…。
『白鳥の湖』や『眠りの森の美女』のようなザ・クラシックな振付ではない、モダンに近い振付は、見ていてとても新鮮です。
おまけに、ハートの女王が踊るシーンでは、『眠りの森の美女』の第1幕の名シーンのパロディのような場面が出てくるなど、遊び心も満載ですよ。
最新技術を詰め込んだ舞台演出
『不思議の国のアリス』を見て、一番びっくりしたのは、この「舞台演出」でした。
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引用:Instagram
上の画像は、アリスの体が大きくなってしまうシーンですが、これ、ポスター用のコラージュではないですからね。
本当にこのまま見えますから。
他にも、アリスと白うさぎが穴に落ちていくシーンや、涙の湖に飲まれてしまうシーンなど、舞台で再現するのは厳しいだろうという絵本の世界がそのままというか、それ以上表現されていて、感動します。
それから、舞台が明るくなった時は、ぜひ舞台の下半分に注目して見てくださいね。
ボブ・クロウリーさんのこだわりに感動してしまいますよ…!
また、衣装がとても可愛いです!
私のおすすめの衣装は、トランプたちの衣装。(特に女の子♡)スタイリッシュだし、面白いし、可愛い。
アリスの衣装が、水色ではなく、紫なのも新鮮ですね。
出てくる不思議な生き物たちの衣装も全部凝っていて、素敵です。
上手く言い表せませんが…イギリスだなぁって感じがします。(語彙力…)
イギリスの人ってオシャレですよね…。(偏見。)
舞台美術も、衣装もそうなのですが、画面がとにかく色鮮やかです。
ビビッドトーンが多すぎて、なかなか夢から覚ましてくれません。
ファンタジックな音楽
『不思議の国のアリス』は、音楽も新鮮です。
ちょっと「火の鳥」を感じるような、木琴の音が印象的です。
キャッチーなメロディというよりは、物語を途切れさせないようなつながりを感じました。
バレエの音楽ではあまり聞きなれない「音」が多かったように思います。
タップダンスの音だったり、チューバの重い音だったり。
音楽を担当したジョビー・タルボットさんは、映画、テレビ番組の音楽から声楽、コンサート音楽、ポップアレンジメント、ダンス作品…などなどとても幅広い音楽が守備範囲のようです。
本当に幅広い音楽的センスを持つ人だからこそ、様々な角度から『不思議の国のアリス』を表現されたのでしょう。
タルボットさんの魔法によって、不思議な世界観にしっかり惹き込まれます。
バレエ『不思議の国のアリス』を見る方法
さて、ここまでバレエ『不思議の国のアリス』をご紹介してきました。
少し、見てみたくなってきましたか?
ここで、『不思議の国のアリス』を見る方法をお伝えします♪
DVDで見る
一つ目は、DVDで見る方法です!
お家でゆっくり、いつでも見ることができますので、ゆったりとしたおうち時間のお供に最適♪
一つ持っていれば、いつでも子どもの頃の憧れの世界に浸れるはず。
自分へのご褒美に、お子さんへのプレゼントにも、ぴったり!
参考価格は4859円です。
詳細は下の画像をクリック▼
オンデマンドで見る
二つ目は、オンデマンドで見る方法です。
こちらは期間限定となっており、対象期間は【2020年12月22日~2021年1月21日まで】です。
お値段はなんと385円!
キャストは以下の通りです。
アリス:ローレン・カスバートソン
ジャック/ハートのジャック:フェデリコ・ボネッリ
ルイス・キャロル/白うさぎ:ジェームズ・ヘイ
母/ハートの女王:ラウラモレーラ
マジシャン/マッドハッター:スティーブン・マックレー
ロイヤル・バレエのスターダンサーばかり!
詳細は以下のリンクをクリック♪
おわりに バレエ版『不思議の国のアリス』を楽しもう♪
ここまで、バレエ『不思議の国のアリス』をご紹介してきました。
私は正直、物語の『不思議の国のアリス』はそこまで好きじゃなかったのですが、バレエで見てみるとなんだか振り切ったファンタジーもいいなぁと思いました。
『不思議の国のアリス』を好きな方は、バレエの世界への入り口に。
バレエが好きな方は、21世紀の新しいバレエの入り口に。
バレエ『不思議の国のアリス』は、バレエが好きな人とバレエに触れてこなかった人たちをつなぐ存在になるかもしれないですね♪
皆さまも新たな夢の世界に、足を踏み入れてみてはいかがでしょうか?
最後までお読みいただき、ありがとうございます。