こんにちは。
皆さま、新国立劇場バレエ団の『くるみ割り人形』配信はもう観られましたか??
2021/1/15~2021/2/14まで、なんと1000円以内で観ることのできるお得なバレエです!
これは観ないと損ですよ…!
今回は、そんな新国立劇場バレエの『くるみ割り人形』配信について、あらすじや見どころをご紹介していきたいと思います♪
- 新国立劇場バレエ団の『くるみ割り人形』が気になる方
- 配信を観ようか迷っている方
- バレエの世界を少し覗いてみたい方
ぜひ本記事をお楽しみいただけると嬉しいです!
目次
新国立劇場バレエ『くるみ割り人形』配信の見どころをご紹介!!
本記事では以下の流れでご紹介していきます♪
- 新国立劇場バレエ『くるみ割り人形』あらすじ
- 新国立劇場バレエ『くるみ割り人形』配信の見どころ
- 新国立劇場バレエ『くるみ割り人形』配信を観る方法
では、順番に見ていきましょう!
新国立劇場バレエ『くるみ割り人形』あらすじ
第一幕 クララの家のパーティー
今日はクリスマス・イヴ。
クララの家ではパーティーの準備で大忙し。
外では凍った運河の上で、人々がスケートを楽しんでいます。
そこへ、不思議な雰囲気のドロッセルマイヤーと、士官学校を卒業したばかりの彼の甥(おい)が到着しました。
ドロッセルマイヤーは招待客に鮮やかな手品を次々と披露します。
クララの姉のルイーズは、ルイーズを慕う3人の男性とわちゃわちゃしながら踊ります。
クララはドロッセルマイヤーに、素敵なくるみ割り人形(以下、人形)をもらいますが、それを羨んだ兄のフリッツが無理やり掴んで壊してしまいました。
泣きじゃくるクララに、ドロッセルマイヤーはすばやく人形を元通りにしてあげます。
パーティーが終わり、クララが眠りにつくと、夢の中で人形は邪悪なねずみの王様に攻撃されていました。
ねずみの王様がねずみたちを引き連れて現れると、人形も勇敢な兵士に変身し、ねずみたちとの戦いに挑みます。
しかし、結果ねずみの軍隊が勝利をおさめ、人形は傷を負って倒れてしまいます。
悲しむクララ。
見ていたドロッセルマイヤーが手当てをすると、なんと人形がドロッセルマイヤーの甥に変身しました。
クララは夢中で、甥と踊ります。
しかし雪が降り始めると、再びねずみの王様が現れ、甥を人形の姿に戻してしまいました。
居間はたちまち魔法にかかり、雪が降りしきる白銀の世界に変わっていきます。
クララと甥はねずみの王様に追われますが、ドロッセルマイヤーに救われ、気球で魔法の地へ向かいます。
一方ねずみの王様も気球にちゃっかり捕まって、ついてくるのでした。
第二幕 魔法の地で…
魔法の地に到着し、甥はねずみの王様をついに打ち負かしました。
すると、壮大な祝祭が始まります。
スペイン、アラビア、中国、ロシアなど、世界中のダンサーたちが素晴らしい踊りを見せていきます。
さらに、ドロッセルマイヤーが手を一振りすると魔法で美しい庭が現れ、その中でダンサーたちが花のワルツを踊ります。
最後に、クララは金平糖の精となり、王子になった甥とともに、華やかなグラン・パ・ド・ドゥを踊ります。
気が付くとクララは、寝室で目覚めました。
フリッツとともに外へ出て、雪の中帰っていくドロッセルマイヤーと甥に手を振ります。
夜空にぽかんと浮かぶ気球に、どこか見覚えがあるような…
子どもたちは不思議な思いに包まれながら、二人を見送るのでした。
新国立劇場バレエ『くるみ割り人形』配信の見どころ
私が思う見どころを、配信の感想を交えながらご紹介していきます!
- 淡い恋物語
- 小野絢子さんと福岡雄大さんの貫禄のある踊り
- 生の音楽
- こだわりの舞台セットや衣装
- テクニカルな踊りの数々
淡い恋物語
まずは、先ほどご紹介した物語。
バレエ『くるみ割り人形』は、バレエ団によって少しずつ解釈が異なるのも魅力の一つです。
新国立劇場で特徴的なのは、以下の2点だと思います。
- 夢と現実がはっきり分かれている
- クララと甥の淡い恋物語である
新国立劇場では現実のクララと夢の中のクララは別のダンサーが踊ります。
しかも、現実のクララはジュニアバレエの子です。
夢の中のクララは、プリンシパルの小野絢子さん。
夢と現実ではっきりキャストを分けているところで、観客は「夢」としてはっきり認識することができます。
また、注目すべきは「恋物語」であること。
ドロッセルマイヤーの甥が登場する『くるみ割り人形』はあまり多くないのですが、新国立劇場では、現実の世界でクララがほんのり憧れをいだく人物として登場します。
この、甥として登場する福岡雄大さんの、なんと爽やかなこと。
爽やかなうえに上品で、こどもっぽくはしゃぎまわる同年代の男の子がそばにいる女の子からしたら、誰でも憧れてしまうような男性像です。
夢の中では、そんな「憧れの男性」と踊るクララを見ることができますので、ほかのバレエ団の『くるみ割り人形』よりもちょっぴりときめきを味わうことができます。
小野絢子さんと福岡雄大さんの貫禄のある踊り
今回の配信では、新国立劇場バレエ団の代表的なプリンシパルダンサーである、小野絢子さんと福岡雄大さんの黄金コンビを観ることができます。
これだけで、見る価値ありです。
また、配信ですのでカメラがとっても近いんですね。
瞬きや口角の上がる瞬間など、細かい表情の動きまで全部観ることができます。
見ていて感じたのは、小野さんと福岡さんの踊りは、踊りを超えているんだなということです。
「踊りを踊る」のではなく、「物語を届ける」ようなイメージでしょうか。
踊り1つをとっても全部美しいのですが、それが繋がって一つの物語を紡ぎだしている。
途切れることのない感じ。
お二人の呼吸はまるで、鬼滅の刃でいうところの「全集中の常中」のような…。
そんなことを考えてしまいました。
とにかく、ベテラン2人の踊りが素晴らしかったです。ブラボー!
生の音楽
生の劇場の見どころといったら、やはり生のオーケストラによる音楽です。
『くるみ割り人形』の音楽は有名な曲が多いですので、それを楽しむのももちろんいいです。
ですがそれ以上に、ダンサーたちのすぐ近くで一緒になって奏でている感じがとても印象的でした。
普通のバレエ教室などでは、CDなどの音源にダンサーが合わせていきますよね。
しかし、生のオーケストラだと、ダンサーとオーケストラがお互いが歩み寄ります。
音を出しやすいように合図したり。
ダンサーの動きを見てしっかり音を合わせたり。
その音楽とダンサーが作り上げる一体感は、生の舞台ならではです。
特に、クララと王子のグラン・パ・ド・ドゥの最後の方に、ポーズをいくつか連続で決めるところがあるのですが、本当にぴったりなので感動しました。
こだわりの舞台セット、衣装
新国立劇場バレエの『くるみ割り人形』は、舞台セットも、衣装も素敵でした!
まず第一幕冒頭のクララの家の外のシーンから、スケートしてるダンサーを見てどうなってるんだと目を見張りました。
玄関や寝室など、扉、窓など隅々の小道具、大道具に『くるみ割り人形』の世界が詰まっています。
また、夢があるのは気球ですね。
ちゃんと上に上がっていく気球は、バレエではなかなか見ないセットです。
気球は、クララの家と魔法の地の転換点となる大事なアイテムです。
衣装が素敵だったのは、クララや姉のルイーズをはじめとする、第一幕の女の子たちでした。
長めのロングスカートが、回るたびにふんわり広がって、優雅さや上品さを演出していました。
『くるみ割り人形』の舞台はドイツですので、ドイツではこんな可愛らしい服をパーティーの時に着るんですかね…。
お金持ちのお嬢様というような雰囲気がして、憧れてしまいます。(今更…)
あと、ねずみですね!
ねずみは顔が骨のようで、初見では、ねずみじゃないのかな?と思ったのですが、ねずみでした。
骨のようになっているので、余計に「悪役」感が出ていて、よかったと思います。
ちょっと話はそれますが、ねずみの王様を踊っていたのはプリンシパルの奥村康祐さんでした。
最後のカーテンコール(挨拶)の時までずっとねずみになりきっていて、とにかく可愛らしかったです。
王子の手を握ろうとしたのに叩かれているのがかわいそうでした…(笑)
さて話を戻しまして、魔法の国で披露される、様々なダンサーたちの衣装もどれも個性的です!
一番派手なのは、中国。
まっ黄色で、おめでたい感じでした。
手に持っていたバトンのような棒も、新鮮で面白い。
何気に好きなのはスペイン。
ボリュームのあるスカートが、ダイナミックに広がるのが、たまらないですね…!
…こうしてみると、私はスカートフェチなのでしょうか(汗)
花のワルツの衣装は暖かなオレンジ色で、まるで本物の花びらのようでした。
他にも、細かな衣装のポイントはたくさんありますので、ぜひお気に入りポイントを見つけてみてください♪
テクニカルな踊りの数々
最後に、忘れちゃいけない踊りの数々をご紹介します。
『くるみ割り人形』ってこんなに踊る作品だっけ…?と思うくらい、ダンサーたちの素晴らしいテクニックが目白押しでした。
まずは、主役の小野絢子さんと福岡雄大さん、そしてドロッセルマイヤーの貝川鐵夫さんが踊る踊る…!
小野さんがずっと浮いてるように見えるくらい、二人の男性に腕だけで支えられているリフトがとても多かったです。
スピード感もあって、バレエを見ているのか、サーカスを見ているのか?というくらい目まぐるしく、見ていてとても楽しい気持ちになりました。
また、魔法の地のダンサーたちの踊りも、見逃せないテクニックが詰まっていました。
特に印象的だったのは、アラビアとロシアですね。
アラビアの中心を踊っていたのは、プリンシパルの本島美和さん。
男性4人の中に、前から倒れ込むようなリフトにはびっくりしました。
そんなの見たことない…!
そして、一つ一つの動きが強く、妖艶で、まあ魅力的だこと…。さすがです。
ロシアの中心を踊っていたのは、福田圭吾さん。
うすうす気づいていたのですが、彼、ものすごく身体能力が高いですね。
『くるみ割り人形』のロシアの踊りといったら、「男性の見せ場」という印象があるのですが、それを見事にこなしていました。
福田さんには、一瞬で会場全体を惹き込むテクニックがあります。
新国立劇場バレエ『くるみ割り人形』を観る方法
さて、ここまで新国立劇場バレエの『くるみ割り人形』について、ご紹介してきました。
ここからは観る方法についてご紹介していきます。
配信で観る
冒頭で申し上げた、配信の概要は以下の通りです。
【新国立劇場バレエ団『くるみ割り人形』配信について】
配信スケジュール:2021年1月15日(金)~2021年2月14日(日)
配信メディア:U-NEXT, 観劇三昧, vimeo
料金:980円(税込み)
視聴可能期間:チケット購入後72時間
視聴できるのはチケット購入後72時間ですので、購入する日は買ってあと3日、時間がある日にしましょう。
配信メディアはU-NEXT, 観劇三昧, vimeoの3種類です。
U-NEXTは会員登録の上、視聴券の購入が必要になります。
観劇三昧は、フリープラン登録(無料)が必要です。
vimeoは、海外から視聴できます。
ちなみに私は、観劇三昧で観ました。
特に理由はないです(笑)
また、1/22(金)から、舞台裏などのドキュメンタリーも配信される予定のようですので、こちらも楽しみにしておきましょう♪
DVDで観る
新国立劇場バレエ団の『くるみ割り人形』には、解説本つきのDVDもあります。
手元に欲しい!という方はぜひチェックしてみてください♪
こちらも配信と同じく、小野絢子さんと福岡雄大さんが主演されています。
おわりに 新国立劇場バレエの『くるみ割り人形』を楽しもう♪
さて、新国立劇場バレエ団の『くるみ割り人形』に、少し興味がわいてきましたか?
最後に、内容をまとめます。
- 新国立劇場バレエの『くるみ割り人形』は、クララと甥の淡い恋物語。
- 見どころは物語、主演ダンサー、音楽、舞台セットと衣装、そしてテクニカルな踊りの数々。
- 配信とDVDで観ることができる。
『くるみ割り人形』はバレエの中でもとびきり夢があふれた、ファンタジーの世界を楽しめる作品です。
何時も頑張っている自分へのご褒美に、新国立劇場バレエ団の素晴らしい『くるみ割り人形』を楽しんでみてはいかがでしょうか?
最後までお読みいただきありがとうございます。