こんにちは♪
若手ダンサーの登竜門、ローザンヌ国際バレエコンクールをご存じですか?
このコンクールは、50年近くの歴史を持つ、世界一有名と言っても過言ではないバレエコンクールです。
2021年度はコロナの影響でビデオ審査になり、その様子が2/1(月)~2/6(金)の1週間かけて配信される予定です。
そこで、今回はローザンヌ国際バレエコンクールと、2021年度の見どころについてご紹介していきます。
- ローザンヌ国際バレエコンクールについて知りたい方
- 2021年度のローザンヌ国際バレエコンクールの見方が気になる方
ぜひこの記事で、ローザンヌ国際バレエコンクールを100%楽しみましょう!
目次
ローザンヌ国際バレエコンクール配信!2021年の見どころは??
本記事は、以下の流れでご紹介していきます。
- ローザンヌ国際バレエコンクールとは
- 2021年度の見どころを探る
ローザンヌ国際バレエコンクールってどんなコンクール?
まずは表で、ローザンヌ国際バレエコンクールの概要を見ていきます♪
ローザンヌ国際バレエコンクール【概要】
開催場所 | スイス ローザンヌ |
設立年 | 1973年 |
設立者 | フィリップ・ブランシュワイグ |
目的 | 若手ダンサーにキャリア形成につながる道筋を開くこと |
対象年齢 | 15歳から18歳まで |
主な賞 | ローザンヌ賞(スカラシップ賞、プロ研修賞)、コンテンポラリー賞、観客賞など |
公式サイト | https://www.prixdelausanne.org/ |
目的は、若手ダンサーのキャリア形成
ローザンヌ国際バレエコンクールは、1973年に、スイスの実業家フィリップ・ブランシュワイグによって設立されました。
設立した目的は、当時、経済的に不利な立場にいたダンサーたちを支援するため。
コンクールの設立計画には、フランスの振付家モーリス・ベジャール、アメリカのダンサーロゼラ・ハイタワ―が関わっています。
コンクールで授与される最大の賞は、スカラシップ賞やプロ研修賞と呼ばれる、ローザンヌ賞。
ローザンヌ賞を受賞できるのは、6-8人ととても少ないです。
受賞したダンサーには、無償で留学や研修をすることのできる権利を、生活支援金とともに授与されます。
現在、このコンクールには著名な33校のバレエ学校と、32組織のバレエ団が協力し、若手ダンサーの育成に力を注いでいます。
バレエクラスも審査対象
受賞者の決め方も、従来のコンクールとは異なり、舞台で披露する踊りの結果だけではありません。
参加者にバレエクラスを受講させ、それも審査対象になります。
しかも、このクラスでの審査は、準決戦までの評価点の半分を占めます。
賞を与えるだけではなく、あくまで、プロのバレエダンサーを発掘するためのコンクールだからです。
日本人で過去にローザンヌ賞を受けた人には、熊川哲也さん、吉田都さん、上野水香さん、中村祥子さんなどがいらっしゃいます。
まさに、このローザンヌ国際バレエコンクールから、スターが誕生するというわけです!
2021年度ローザンヌ国際バレエコンクールの見どころは?
さて、ここからは2021年度のローザンヌ国際バレエコンクールの見どころを見ていきましょう!
引用:YouTube
今回は、世界44か国から、女子318名、男子89名の、合わせて399名の応募があり、その中から43か国80名(女子52名、男子30名)がセミファイナルに選ばれました。
日本人では、100名(女子82名、男子18名)がエントリーし、11名(女子5名、男子6名)が選ばれています。
開催スケジュールと、日本人の出場者を見ていきながら、見どころを探っていきましょう♪
開催スケジュール
以下、2021年度開催スケジュールです。
配信サイトは、公式サイト, ARTE Concert, facebookとなります。
太字は、2021年度の審査です。
日程 | 現地時間 | 日本時間 | 内容 |
2/1(月) | 10:00- | 18:00- | バレエ・クラス審査(エントリーNO.101-110) |
10:55- | 18:55- | インタビュー(審査員長:リチャード・ウェロック) | |
11:55- | 19:55- | インタビュー(副審査員長:クレアマリー・オスタ) | |
12:30- | 20:30- | 2016年度受賞者ヴァリエーション映像 | |
14:00- | 22:00- | バレエ・クラス審査(エントリーNO.111-120) | |
14:45- | 22:45- | インタビュー(1973年度受賞者:ミシェル・ガスカード) | |
15:25- | 23:25- | インタビュー(2019年度コーチ:シンシアラ・バロンヌ) | |
16:30- | 24:30- | 2017年度受賞者ヴァリエーション映像 | |
2/2(火) | 10:00- | 18:00- | バレエ・クラス審査(エントリーNO.121-131) |
10:50- | 18:50- | インタビュー(審査員:二コラ・ル・リッシュ) | |
11:30- | 19:30- | インタビュー(審査員:サミュエル・ヴァルステン) | |
12:25- | 20:25- | 2018年度受賞者ヴァリエーション映像 | |
14:00- | 22:00- | バレエ・クラス審査(エントリーNO.132-137, 201-203) | |
14:35- | 22:35- | インタビュー(1983年度受賞者:カタジナ・グダニスク) | |
15:15- | 23:15- | インタビュー(審査員:キンスン・チャン) | |
16:20- | 24:20- | 2019年度受賞者ヴァリエーション映像 | |
2/3(水) | 10:00- | 18:00- | バレエ・クラス審査(エントリーNO.204-213) |
10:50- | 18:50- | インタビュー(1994年度受賞者,メイン振付師:ゴヨ・モンテロ) | |
11:30- | 19:30- | インタビュー(国際振付師,ゲスト教師:ディディ・フェルドマン) | |
12:25- | 20:25- | 2018年度、2019年度「the Choreographic Projects」映像 | |
14:00- | 22:00- | バレエ・クラス審査(エントリーNO.214-223) | |
14:45- | 22:45- | インタビュー(審査員:サラワニー・タナタニット) | |
15:25- | 23:25- | インタビュー(コメンテーター:ジェイソン・ビーチー) | |
16:30- | 24:30- | Young Creation Award(振付審査)ファイナリストヴァリエーション | |
17:00- | 25:00- | 2020年度振り返り | |
2/4(木) | 10:00- | 18:00- | バレエ・クラス審査(エントリーNO.224-234) |
10:50- | 18:50- | インタビュー(審査員:イーサン・ルステム) | |
11:30- | 19:30- | インタビュー(ローザンヌ国際バレエ理事:ステファン・ラゴニゴ) | |
12:25- | 20:25- | 2020年度受賞者ヴァリエーション映像 | |
14:00- | 22:00- | バレエ・クラス審査(エントリーNO.235-243) | |
14:35- | 22:35- | インタビュー(審査員:アルマンド・ブラスウェル) | |
15:15- | 23:15- | インタビュー(審査員:マーナ・カマラ) | |
16:20- | 24:20- | 2020年度振り返り | |
2/5(金) | 9:00- | 17:00- | クラシックヴァリエーション審査(エントリーNO.101-137) |
10:35- | 18:35- | コンテンポラリーヴァリエーション審査(エントリーNO.101-137) | |
11:55- | 19:55- | インタビュー(ローザンヌ国際バレエ団:ゼナイダ・ヤノフスキー) | |
12:05- | 20:05- | ハイライト | |
14:00- | 22:00- | クラシックヴァリエーション審査(エントリーNO.201-243) | |
15:50- | 23:50- | コンテンポラリーヴァリエーション審査(エントリーNO.201-243) | |
17:15- | 25:15- | バレエ・クラス(プリンセス・グレイス・アカデミー:ヤニック・ボキン) | |
18:35- | 26:35- | 2021年度バレエ・クラスハイライト | |
19:00- | 27:00- | ファイナリスト発表 | |
2/6(土) | 14:00- | 22:00- | クラシックバリエーション審査(ファイナリスト) |
15:00- | 23:00- | コンテンポラリーヴァリエーション審査(ファイナリスト) | |
15:45- | 23:45- | パリオペラ座学校300周年記念ガラ抜粋 | |
16:10- | 24:10- | 「Young Creation Award」パフォーマンス | |
16:30- | 24:30- | 待ち時間 | |
16:35- | 24:35- | 表彰式 |
参考:公式サイト
2021年度の審査とともに、以下のようなコンテンツも配信されます。
- 審査員や過去受賞者のインタビュー
- 過去のローザンヌ賞受賞者のヴァリエーション映像
2/1(月)~2/5(金)はセミファイナリストの審査。
2/6(土)がファイナリストの審査です。
初の試みとなる、「ビデオ審査」での開催ですが、どのように行われるのか楽しみですね!
ローザンヌと言えば、「クラシックヴァリエーション」だけでなく、「コンテンポラリーヴァリエーション」「バレエ・クラス」も合わせた3つの側面からダンサーを評価するのが、最大の特徴です。
クラシックヴァリエーションだけでは感じ取れない、ダンサーの踊りへの姿勢や、表現の可能性を、堪能しましょう。
そして、今回から「Young Creation Award」という新たな部門が開催されます。
こちらは、若い才能ある振付家の発掘を目的とした、新たなコンペティションです。
新たな振付家の誕生を、楽しみにしたいですね!
また、最終日のパリ・オペラ座バレエ学校のガラも気になりますね…!
創立300周年を記念したガラコンサートの抜粋とありますが、どんなパフォーマンスを見せてくれるのでしょうか?
配信ならではの見どころがとても多いですね♪
なお、現地はスイス・モントレーになりますので、日本とは8時間の時差があります。
終わるのは夜遅い時間になるので、全部ライブで観るのは大変かもしれません…。
でも、安心してください!
公式YouTubeにてアーカイブが配信されます。
これで、夜はゆっくり眠れますね♪
日本人出場者
2021年度日本人のセミファイナリストは、以下の方々です。
日本の出場者はこちら
- NO.107 小林愛里(デパルクバレエスクール)
- NO.109 渡辺平(美佳バレエスクール)
- NO.114 中島林太郎(アクリ堀本バレエアカデミー)
- NO.120 齋藤啓(Osozawa Ballet Studio)
- NO.135 山本小春(パリ国立高等音楽・舞踊学校)
- NO.136青木友哉(コンテンポラリーダンススタジオダンスナッツ)
- NO.137 佐藤友香(バレエスタジオKKインターナショナル)
- NO.217 若松果林(アントワープ王立バレエ学校)
- NO. 221上田咲月(エルムハーストバレエスクール)
- NO. 236 淵山隼平(ハリッド・コンセルヴァトリー)
※セミファイナリストで選出されていた石川瑛也さんは、棄権されています。
セミファイナルの国別参加者でいうと、一番多いのが韓国で18人。
次いで、アメリカと日本が多かったようです。
淵山隼平さんは、2回目の挑戦とのことで、応援したいですね!
また、当然ながら世界のコンクールですので、様々な国の若手を一挙に見ることのできるチャンスです。
ここから大きく羽ばたくことになるであろう未来のスターの卵たちを見るのは、夢があります!
例えば、ポルトガルのアントニオ・カサリーニョさん(NO.218)は、ヴァルナ国際バレエコンクールで金メダルを獲得するなど、注目のダンサーです。
インスタもありました。
この投稿をInstagramで見る
引用:Instagram
ローザンヌでどんな演技を見せてくれるのか、楽しみです!
さらに、公式YouTubeにて、参加者からのメッセージの再生リストが作成されているようです。
みんな初々しくて可愛いです。(危ない)
こんなの見たら、みんな応援したくなってしまいますよ…!!
ローザンヌ国際バレエコンクール配信!2021年の見どころは?? まとめ
ここまで、ローザンヌ国際バレエコンクールについて、ご紹介してきました。
最後に、見どころをまとめます。
- 審査員や過去受賞者たちのインタビュー、過去の受賞者の踊りを見る
- 「クラシック」「コンテンポラリー」「バレエ・クラス」の3つの側面からダンサーを見ることができる
- 「Young Creation Award」で新たな振付家の発掘を見る
- パリオペラ座バレエ学校ガラを見る
- 世界各国のスターの卵たちを、一挙に見ることができる
2021年度はビデオ審査での開催ということで、いつもとは少し違った形での開催となります。
しかし、ダンサーたちの情熱はいつも以上かと思いますので、しっかり応援したいですね!
最後までお読みいただき、ありがとうございます。