こんにちは!kinakomochiです。
12月と言えば、くるみ割り人形ですね。皆さま、もうくるみ割り人形は観られましたか??
私は、しっかり観てきましたよ!
本日は2020/12/5に配信されたKバレエカンパニー『くるみ割り人形』を観た感想をご紹介します。
私自身、ライブ配信でバレエ公演を見たのは初めてだったので、とても新鮮でした!
バレエ経験者がバレエ見たらこんな感想持つんだなぁと思っていただけたら嬉しいです。
目次
Kバレエ『くるみ割り人形』配信の感想
まずは紹介映像から。
引用:YouTube
Kバレエカンパニー『くるみ割り人形』~あらすじ~
時は19世紀初め。人形の国では以前よりねずみたちとの領地争いが起こっている。
ある日、ねずみの王様は人形王国に魔法をかけ、マリー姫をねずみに、婚約者の近衛兵隊長をくるみ割り人形に変えてしまう。
魔法を解く方法はただ一つ、世界一硬いクラカトゥクくるみを割るしかない。
だがそのためには、純粋無垢な人間の力が必要だ。
人形の王から命を受けたドロッセルマイヤーはこの人物を探すため、人間界へと旅に出る。そこで出会った少女クララに待ち受けるものは…。
引用:Kバレエカンパニー
感想は下記の三本立てでご紹介します。
- 印象的だったダンサー3人
- 演出のこだわり
- 個人的お気に入りシーン
さっそく見ていきましょう♪
印象的だったダンサー3人
今回のくるみ割り人形では、以下の3人の方が特に印象的でした。
- マリー姫:小林美奈
- クララ:吉田このみ
- 雪の女王:毛利実沙子
いずれもKバレエのくるみ割り人形ではメインともいえる重要なキャラクターです。
それぞれどの点が印象的だったのかご説明しますね。
マリー姫:小林美奈さん
マリー姫の小林美奈さんは、とにかくテクニックの安定感が抜群でした。
小林さんはプリンシパルというダンサーでは常に主役を踊るようなトップの役職(?)なのですが、やはりこの方がプリンシパルになる理由がわかるなぁと思いました。
驚愕だったのは、最後の最後のフェッテですね。
そんなに3回転いれますか?っていうくらい入れてましたね…。開いた口がふさがりませんでした。
今どきのダンサーは結構くるくる回る印象はありますが、小林さんくらい安定感がある人は珍しいと思います。
ピルエットが苦手だった身としては、同じ人間とは思えません。
見ていてほんとうに気持ちがよいですね。
クララ:吉田このみさん
2人目の吉田このみさんは、少女クララの役でした。
この方はとにかく表情豊かで可愛らしかったです。
クララは(特にKバレエのクララは)表情をかなりハッキリ出させる印象があるのですが、それがしっかり表現されていて、「ああ、Kバレエのくるみを見てるなぁ」という感覚になりました。
特に、人形を壊されてしまったり、人形がネズミに負けそうになってたりする場面の悲しそうな表情が、とても悲しそうでしたね…(語彙力がない…)
それと、2幕の人形の国の妖精たちが帰ってしまう場面での悲しい表情も、思わずかわいそうに…と思ってしまう表情で、物語に惹き込まれました。
表情以外だと、クララは子どもなので、手の動きを特に子どもっぽくしているのだろうなと思うのですが、勢いよく手をバッと伸ばすことがよくありますよね。
その伸び切った手が、ワクワクさせてくれるので好きです。(フェチ?)
雪の女王:毛利実沙子さん
3人目は雪の女王の毛利実沙子さん。
個人的には、この毛利さんがキャストの中で一番印象的でした。
彼女、最初全然笑わないんですよね。
「雪の女王ってこんなに感情なかったけ??」と思うくらい無表情だし、少しオディールのような強さを感じました。
でも、それが女王っぽくてよかったです。
雪のシーンの最後で、クララの肩にそっと手を置いている姿にグっときました…。
冷たく見えて本当は優しい女王。
テクニックもすごく安定してましたし。さっきまで、この人プリンシパルだよなと勘違いしてました。(毛利さんはファーストソリストです。)
これからの活躍に期待しております!
Kバレエは演出のこだわりがすごい
くるみ割り人形に限らないのですが、Kバレエの演出はなんというかオシャレなんですよね。
細部までのこだわりが素晴らしくて、どこを見ていても飽きません。
今回の「くるみ割り人形」で印象的だった演出は以下の4つです。
- ドロッセルマイヤーによる切り替え
- 雪のシーン
- 時計
- 衣装
順番に見ていきますね。
ドロッセルマイヤーによる切り替え
くるみ割り人形の重要な人物であるドロッセルマイヤー。
今回踊られたのは、ゲストアーティストになられたばかりの宮尾俊太郎さん。
テレビにもよく出演されている宮尾さんはスター性がありますね。
ドロッセルマイヤーには時空間を操る力があるようで、ドロッセルマイヤーが場面切り替えをしているような演出がたくさんでてきます。
なかでも、クララがネズミを追って時計の中に入った後の切り替えは、ドロッセルマイヤーの力強い腕によってスピーディーに舞台装置が入れ替わっていき圧巻です。
雪のシーン
くるみ割り人形の雪のシーンは、好きな人も多いのではないでしょうか。
Kバレエの雪のシーンは数あるバレエ団の「くるみ割り人形」の中でも指折りの美しさだと思います。
特に好きなのは、雪のシーンに到着するところですね。
ここもドロッセルマイヤーがいいところを持っていくのですが、突然現れる一面の銀の世界に誰もが感嘆するでしょう。
また、2幕の始まりに流れる2オクターブくらい高い雪のシーンの音楽も、とっても美しいのでぜひ聞いてください…!
時計
今回の「くるみ割り人形」では、特に「時計」にフォーカスが当たっていたようです。
ドロッセルマイヤーがクララの家に持ってくる時計。
始めは中身もただの棚なのですが、そこは現実世界の出口になっています。
また、人形の国の背景にある時計は文字盤がぐちゃぐちゃになっています。
ここから見るに、人形の国では時間という概念がないのではないかなぁと推測しました。
それとも、現実世界での時間とは関係ないのか、時の流れる速さが違うのか…。
とにかく、ここは「現実の世界ではない」ということを示しているものとして、「時計」という道具を効果的に用いているのかなと思います。
衣装
Kバレエは衣装のこだわりがすごいです。
くるみ割り人形の衣装もどれも魅力的なのですが、私が特に好きなのは1幕の子どもたちの衣装です。
クリスマスパーティに着てくるおめかし用の服なのかな。少しパジャマっぽいけど…。
着心地よさそうだし、動きやすそうだし、着てみたい衣装第1位かもしれません。
ドロッセルマイヤーの衣装もいいですね。
動くたびに大きくゆれるコート。憧れのおじさまって感じでうっとりします。
人形の国の妖精たちの衣装もそれぞれ、これでもかというほど個性が詰まっていて、どれも素敵です。
Kバレエの衣装は、どれも動いた時の形まで綺麗なんです。
見ていてとってもワクワクします。
個人的お気に入りシーン
最後に、個人的にお気に入りだったシーン(感想)を列挙します。
- マリー姫のベッド豪華すぎ!ザ・女の子の憧れなベッド、夢を感じました。
- フリッツ役の関野海人さん、とっても可愛らしいフリッツで新鮮でした!
- お父様兼王様、たたずまいと行動がカッコよかった。(結構目立ってましたよね?)
- 人形劇のシーンのマリー姫ちゃんの笑顔があどけなくて可愛かった。
- チャイコフスキーの音楽がやっぱり最高!
- 王子の栗山廉さんが仮面をとるシーン、変な声が出ました。
- 栗山廉さん王子似合い過ぎです。
- 栗山廉さん爽やか過ぎです。
- 栗山廉さんスタイル良すぎです。
- 中国の踊り、なんであんなに軽々しく踊れるのだろうか。バレエシューズだと思ったけど、しっかりトウシューズでした。
- ドロッセルマイヤーとクララの掛け合いに毎度毎度ほっこりします。
- 最後のレヴェランスの時のネズミ、かわいかったです。
…こんなところにしておきましょう。
おわりに Kバレエのくるみがやっぱり好き!
ここまで、Kバレエカンパニー『くるみ割り人形』の感想を述べてきました。
だいたい私の感じたことが伝わったでしょうか。
興奮そのままに書いてしまっていますので、読みづらかったかと思います。すみません。後でちゃんと修正します。
ライブ配信でバレエは初めて見ましたが、臨場感もあるし、アップで観れるし、何より演出として見なきゃいけないところがしっかり見えるので、悪くないですね。
Kバレエのくるみは最高ですので、人生で1回くらいは見ても損しないと思います。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。