こんにちは♪
皆さま、バレエ『コッペリア』のお話をご存じでしょうか?
コッペリアはバレエの中でも有数の、ハッピーエンドで終わる、ほっこり可愛らしい作品です。
今回は、そんなバレエ『コッペリア』のあらすじと見どころを、相関図付きでご紹介します!
- 『コッペリア』のあらすじ・見どころが知りたい方
- 作品を観に行く予定のある方
- なんだか心あったまる作品を観たいな…という方
ぜひ、本記事を楽しんでいただけたら嬉しいです♪
目次
バレエ『コッペリア』のあらすじは??相関図付きでご紹介!!
では、さっそくバレエ『コッペリア』のあらすじをご紹介していきます♪
まずは、相関図をご覧ください。
第1幕 コッペリアに惹かれる青年
舞台は、ポーランドの農村。
人形職人のコッペリウスは、気難しく陰湿な雰囲気をまとっていて、村人から変人扱いされていました。
コッペリウスの家の2階にあるベランダでは、彼が作ったからくり人形の少女、コッペリアが座って本を読んでいます。
けれど、村人たちはコッペリアが人形であることを知りません。
コッペリウスの家の向かいには、明るくおてんばな人気者の少女、スワニルダが住んでいます。
スワニルダは、村の青年フランツと恋人同士。
しかし最近フランツは、かわいらしいコッペリアが気になってちょっかいをかけているようです。
それに気づいたスワニルダはやきもちを焼き、フランツと喧嘩してしまいます。
ある日の夜、コッペリウスは町に出かけようとしたときに、家の前に鍵を落とします。
鍵に気づいたスワニルダと友人たちは、好奇心からコッペリウスの家に侵入することにしました。
第2幕 コッペリアの正体は・・・
コッペリウスの家にて。
薄暗い室内には、さまざまな人形たちがずらりと並べられています。
スワニルダと友人たちは室内を探索し、コッペリアもまた人形だったと気づきました。
そこへタイミング悪く戻ってきたコッペリウスに怒鳴られて友人たちは逃げ去ります。
しかし、スワニルダのみコッペリウスに気がつかれることなく室内に身を隠しました。
そこへ知らずにフランツも、コッペリアに会いたくてハシゴを登って窓から忍び込んできて、コッペリウスに見つかります。
コッペリウスは当然怒りますが、一計を案じてフランツに眠り薬を混ぜたワインを飲ませます。
そして、酔っ払ったフランツから魂を抜いて、愛して止まない人形コッペリアに、命を吹き込もうとするではありませんか…!
一部始終を見ていたスワニルダは、コッペリアになりすまし、コッペリウスを散々からかい悪戯の限りをつくします。
スワニルダとコッペリウスの大騒ぎに、フランツも目を覚まします。
コッペリアの正体を悟ったフランツは、無事スワニルダと仲直りするのでした。
第3幕 結婚式
村の祭りの日。
フランツとスワニルダはめでたく結婚の日を迎え、にぎやかな宴が始まります。
そこへ、人形を壊されてカンカンに怒ったコッペリウスが怒鳴り込んできてしまいました。
しかし、スワニルダとフランツの謝罪と村長のとりなしによってコッペリウスも機嫌を直し、二人を祝福します。
祝宴も本番となり「時」「曙」「祈り」「仕事」「結婚」「戦い」「平和」と踊りが続きます。
最後は、登場人物全員のギャロップによるフィナーレを迎え、村の平和を祈るのでした。
バレエ『コッペリア』の作品紹介
バレエ『コッペリア』のあらすじはいかがでしたか?
個人的には、バレエ作品の中で最もほっこりしていて、平和な作品だと思います。
『コッペリア』(Coppélia)は、E.T.A.ホフマンの短編小説「砂男」からヒントを得ています。
バレエ『コッペリア』には「砂男」のような不気味さはないのでご安心ください。(笑)
音楽は、「フランスバレエ音楽の父」と呼ばれるレオ・ドリーブ。
振付は、フランスの振付家アルテュール・サン・レオンです。
初演は1870年5月25日、パリ・オペラ座バレエによって上演されています。
バレエ『コッペリア』の見所3選
ここからは私の思うバレエ『コッペリア』の見どころを3つご紹介します!
1. レオ・ドリーブの音楽
見どころ1つ目は、なんといってもレオ・ドリーブの音楽です。
前項でもちらっとお伝えしましたが、レオ・ドリーブはフランス・ロマン派の音楽家で、フランス・バレエ音楽の父と呼ばれています。
親しみやすく、繊細で美しいフランス・バレエ音楽を確立しました。
そんなドリーブが作曲したバレエ『コッペリア』は、音楽を聴くだけでもとても癒されます。
例えば、『コッペリア』を代表する1曲、「ワルツ」を聞いてみましょう。
引用:YouTube
キャッチーなメロディとふんわりした低音で、何度聞いても、いつ聞いても、癒されます。
もう1曲、大好きな曲をご紹介しますね。
「結婚の踊り」です。
引用:YouTube
第3幕にてスワニルダとフランツの踊りの前に踊られる曲で、結婚式のような厳かな雰囲気もありつつ、思わず口ずさんでしまうような親しみやすさがあります。
なんで好きなのかというと、直近で踊った曲だからですね。はい、贔屓です。
でも、小さいころから好きだった曲の1つです。
2. 人形の踊りの数々
コッペリアといったら人形です!!
タイトルのコッペリアはもちろん、第2幕のコッペリウスが作ったの家のシーンでは、他にもコッペリウスが作った怪しい人形たちの踊りが披露されます。
ダンサーたちの人間味のない人形の踊りに、見入ってしまいます。
まずは、コッペリアの踊りです。
引用:YouTube
膝を曲げないでこんなに動けるのはすごいですね…!
普通に踊るより何倍も難しいと思います。(踊ったことないけど…)
もう一つ、スワニルダとその友人たちがコッペリウスの家で遊んでいる様子を見てみましょう。
引用:YouTube
どちらかというとスワニルダたちにフォーカスが当たってますが、人形たちがゼンマイを巻かれて暴れてしまう様子が、面白くもあり可哀そうでもありますね。(可哀そうとは)
まだまだ、人形にフォーカスが当たる踊りはありますので、ぜひ楽しんで観てください♪
3. 元気なカップルのラブコメ
見どころ3つ目は、ユーモアあふれる元気なカップルの物語です。
スワニルダもフランツも、明るく元気な村の人気者で、友達の中でも中心人物。
村人たちの中でこのカップルを知らない人はいないほど、有名人だと考えてよいでしょう。
その2人が、友達たちを巻き込んで好奇心やら嫉妬心やらをお互いにぶつけていくので、見ているだけでハラハラ、ドキドキさせられます。
コッペリウスというちょっと危険な遊び道具(?)があるおかげで、全体のストーリーが引き締まっていて、最後まで飽きずに楽しむことができますよ♪
最後はしっかりハッピーエンドなのも後味がよくて、幸せのおすそ分けをしてもらえます。
バレエ『コッペリア』を観る方法
さて、少しバレエ『コッペリア』に興味が出てきましたか??
ここから、『コッペリア』を観る方法をお伝えしていきます♪
本当は劇場で観るのが一番なのですが、ここでは自宅でも観ることのできる方法を2つご紹介しますね!
YouTubeで観る
東京都八王子市を拠点に活動している、バレエシャンブルウェストの公演がYouTubeで配信されています。
引用:YouTube
動画の冒頭では、登場人物やマイム(身振り)の説明などもありますので、バレエ初心者さんにも優しいです♪
手軽に、『コッペリア』の世界を覗いてみたい方はぜひ、チェックしてみてください!
DVDで観る
コッペリアは、数々のバレエ団で踊られている作品ですので、各バレエ団からDVDがたくさん出ていますが、おすすめの作品を2つだけご紹介します。
キーロフ・バレエ『コッペリア』(2012)
これは私が最初に買ってもらったバレエのDVDです。
今のマリインスキー・バレエの前身である、キーロフ・バレエによる『コッペリア』。
バレエというよりは、ミュージカルのような躍動感を感じられ、物語を楽しみたい方にぴったりです。
(お子様にはちょっと刺激が強いかもしれないので、ご注意ください♡)
コッペリアのインパクトのある可愛い衣装と、スワニルダの短くて赤い衣装が対照的で、素敵です♪
Kバレエカンパニー『coppelia(コッペリア)』(2004)
2つ目は、Kバレエカンパニーの『コッペリア』です。
こちらは、正統派な『コッペリア』のバレエです。
若々しい熊川哲也さんと、主役に抜擢された神戸里奈さんの初々しいカップルがとても可愛らしい…!
コッペリウス役のスチュアート・キャシディさんも、流石の演技で惹き込まれます。
第3幕のディベルティスマン(筋書きに関係ない踊り。コッペリアだと「仕事」「祈り」など)も、それぞれ衣装も踊りも素敵で、こちらはお子様でも安心してご覧になれます(笑)
踊りと、Kバレエカンパニーの世界観を楽しみたい方は、ぜひ♪
終わりに バレエ『コッペリア』を楽しもう!!
バレエ『コッペリア』の世界を、少しお楽しみいただけたでしょうか?
最後に、本記事の内容をまとめます。
- バレエ『コッペリア』は、人形コッペリアを中心とする、スワニルダとフランツの恋を描いた物語。
- 見どころはドリーブの音楽、人形の踊り、楽しくほっこりすストーリー。
- YouTube、DVDで観ることができる。
バレエの中でも可愛らしく人気のある『コッペリア』。
心寂しく感じた時に、視聴してみてはいかがでしょうか?
最後までお読みいただきありがとうございます。