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バレエ『フェアリードール』のあらすじは?踊りのポイントも解説!

2020年8月29日

 

最近、コンクールなどでよく踊られている「フェアリードール」のヴァリエーション。

 

衣装も踊りもとっても可愛らしくて、素敵ですよね。

 

ちなみに、『フェアリードール』ってどんなお話か、ご存知でしょうか?

 

実は今から100年以上前の19世紀で有名な作品だったそうです。

 

今回は、このバレエ作品『フェアリードール』のあらすじとヴァリエーションのポイントについてしていきます!

 

きなこ
これを読んで、『フェアリードール』について理解を深めて、より楽しくヴァリエーションを踊ってくださいね♪

 

バレエ『フェアリードール』のあらすじは?踊りのポイントも解説!

 

フェアリードールは別名、『人形の精』です。

 

1888年のウィーンにて、振付家であるヨーゼフ・ハスレイターと、作曲家であるバイエルによって初めて上演され、19世紀の有名なバレエ作品の仲間入りを果たしました。

 

その後、1903年のロシアにて、レガート兄弟の振付によって上演されます。

 

ロシアでの上演ではバイエルの曲に加えて、チャイコフスキーやドリゴ、ルビンシテインの曲を挿入され、全く新しい振付が加えられました。

 

1989年、ワガノワ・バレエ・アカデミーの校長であったコンスタンチン・セルゲイエフによってもう一度振付され、現代までワガノワの生徒たちのレパートリーとなっています。

 

きなこ
まずはフェアリードールのあらすじから、見ていきましょう♪

 

第1幕 おもちゃ屋さんのある1日

 

  • 主な登場人物は、おもちゃ屋の店主店員見習いの少年お客の家族フェアリードール
  • 見習いの少年はいつも怒られてばかり。
  • フェアリードールは店主のとっておきの商品。

 

ある町に、まるで本物のような人形を売っている、おもちゃ屋さんがありました。

 

働いているのは店主と店員、そして見習の少年です。

 

見習の少年はよく失敗やいたずらをするので、店主に怒られてばかり。

 

そこへ貴族の家族と、お金持ちの商人の家族がやってきました。

 

店主は中国、日本、ピエロ(ハレーキン)、オーストリア人、スペイン、ハンガリーなど、様々な人形を動かしてお客たちに見せていきます。

 

子どもたちはその人形たちの動きをマネしながら、楽しそうに遊んでいます。

 

2つの家族がどの人形を買うか、決めかねいてると、店主が店の奥からとっておきの人形を出してきました。

 

それは、とても貴重で麗しいフェアリードール(人形の精)です。

 

お客たちは、フェアリードールに一目ぼれ!

 

早速注文して帰っていくと、店主と店員も人形が売れたことに喜んで、帰ってしまいました。

 

見習の少年は一人、店に取り残されてしまいます。

 

夜も更けていき、少年は疲れて眠ってしまったのでした。。。

 

第2幕 真夜中におもちゃたちは…

 

  • 真夜中のおもちゃ屋さんで開かれるおもちゃたちの舞踏会。
  • おもちゃは誰の味方??

 

真夜中を過ぎたころ。

 

おもちゃたちが動き出し、見習の少年は驚いて目を覚まします。

 

フェアリードールの合図でおもちゃたちはついに全員目を覚まし、踊りだしました。

 

まずフェアリードールが踊り、それに続いて他の人形たちも踊ります。

 

それはまるで夢のような時間…。

 

最後に、フェアリードールと2人のハレーキンがとびきり素敵な踊りを披露すると、夜が開ける時間となってしまいました。

 

人形たちはそれぞれの場所に帰っていきます。

 

おもちゃ屋の店主と店員も入ってきて、マズイと思った見習いの少年はすぐに隠れますが、見つかってまた怒られそうに…

 

すると、再びおもちゃたちが動き出し、大人たちを驚かせたのでした。

 

きなこ
おもちゃたちは、いつだって子供の味方なんですね!

 

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フェアリードールのヴァリエーションってどんな踊り??

 

続いて、フェアリードールのヴァリエーションについて、見ていきましょう!

 

冒頭でもお伝えしましたがフェアリードールのヴァリエーションは、バレエコンクールの課題曲としてもよく用いられています。

 

改めて、どんな場面で踊る曲なのか踊りのポイントはどこなのか、見ていきましょう♪

 

物語のクライマックス!一番盛り上がる場面の踊り

 

フェアリードールのヴァリエーションは、第2幕の終盤、おもちゃ屋さんの人形たちの踊りの最後に披露されます。

 

フェアリードールと、フェアリードールに夢中な2人のピエロ(ハレーキン)の、コミカルで楽しいパ・ド・トロワの一部です。

 

「フェアリードール」の物語のクライマックスで、最も盛り上がるシーンと言えるでしょう。

 

ヴァリエーションのポイントはどこ??

フェアリードールのヴァリエーションは、個性豊かな人形たちのなかでも、ひときわ麗しい「人形の精」の踊りです。

 

まずは、お手本の動画を観てみましょう♪(ヴァリエーションは~1:55です。)

引用:YouTube

 

動画は、マリインスキー・バレエ団のファーストソリスト、Maria Khoreva(マリア・ホーレワ)さん。

 

弱冠18歳でファーストソリストになられた、素晴らしい才能の持ち主です…!

 

動画はホーレワさんが、ワガノワ・バレエ・アカデミーに在籍してたころの舞台です。

 

きなこ
本当にお美しい…

 

では、このホーレワさんの動画をもとに、フェアリードールのヴァリエーションのポイントを3つご紹介します!

 

  1. 1つ1つのポーズを美しく
  2. 高嶺の花のような余裕を見せる
  3. 2人のハレーキンと踊っていることを想起させる

 

では、順番に見ていきますね!

 

1. 1つ1つのポーズを美しく

 

フェアリードールは、「人形」です。

 

できる限り人間味をなくすと、人形らしくなります。

 

ホーレワさんの動画を見てみてもわかるように、アラベスク、クッペなど、1つ1つのポーズをキビキビと、美しく決めていますね!

 

足の高さをキープするのは難しいと思いますが、一瞬一瞬写真に撮られてもいいように、ポーズを見せることを意識しましょう♪

 

2. 高嶺の花のような余裕を見せる

 

フェアリードールは、おもちゃ屋の店主のとっておきであり、おもちゃたちのリーダーです。

 

そして、とびきり美しい。

 

いわゆる、おもちゃ屋さんのマドンナ

 

一般人には手の届かない、憧れの存在なのです。

 

なので、マドンナらしい余裕を見せましょう。

 

手も足も首も、できるだけ遠くに、長く細く見せる。自分の現実なんて無視です!見てはいけませんよ。

 

デコルテ周りに空気をもたせるように意識すると、余裕があるように見せられます。

 

3. 2人のハレーキンと踊っていることを想起させる

 

動画でも分かるように、このヴァリエーションは本来2人のハレーキンがそばで見ているような状態で踊ります。

 

マドンナですので、ずっとちやほやされるんです。

 

きなこ
羨ましい~

 

途中、実際にハレーキンに挨拶するような振付がありますね。

 

そこではぜひ、本当にハレーキンに言い寄られているのを想像しましょう。

 

ハレーキンじゃなくても、だれか身近な人(家族とか、友達とか)にうっとうしいくらいに、遊びに誘われているのとかを想像するといいかもしれませんね!

 

おわりに フェアリードールを楽しく踊ろう!

 

ここまで、バレエ「フェアリードール」について見てきました。

 

読者さまのフェアリードールについての理解が、少しでも深まりましたら幸いです。

 

以下にもう一度、要点をまとめます!

 

  • バレエ『フェアリードール』は、あるおもちゃ屋さんとその見習い少年、そして「フェアリードール」を始めとするおもちゃたちの秘密のお話。
  • フェアリードールのヴァリエーションは物語のクライマックスで登場。ポーズを美しく、余裕を見せて、2人のハレーキンと楽しく踊りましょう。

 

ヴァリエーションの背景や、物語が見えてくると、練習も楽しくなりそうですね♪

たくさん研究して、ぜひ自分らしいフェアリードール像を見つけてみてください!

 

最後までお読みいただきありがとうございます。

 

 

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kinakomochi

こんにちは!kinakomochi(きなこ)です。 この先の未来にも、ずっとずっと芸術が残っていますように…!願いを込めて、このブログをはじめました。バレエ歴18年。 好きなもの:バレエ、ピアノ、読書、アイドル、映画、和菓子

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